北方領土は「ロシアの領有」ではない!
2026年8月16日の『サンデーモーニング』では、この季節の風物詩、終戦の日をめぐる政府批判が展開されました。まずはプーチンの択捉島訪問のニュースです。
膳場貴子氏:8月13日木曜日です。ロシアのプーチン大統領はこの日、北方領土の択捉島を訪問、水産加工場や学校などを視察したほか、住民と触れ合う様子などが国営メディアで公開されました。プーチン氏が北方領土を訪問するのは初めてのこと。前日にはこう日本を批判していました。
プーチン(VTR):日本はウクライナでの出来事を口実に、こちらから何も挑発していないのにわが国に対して制裁を導入した。
(中略)
膳場貴子氏:プーチン大統領は北方領土への電撃訪問を強行。高市総理は…
高市早苗総理(VTR):日本政府としてはロシア側に対して、大統領による北方領土訪問が行われないよう随時申し入れてまいりました。それにも拘らず、本日プーチン大統領が択捉島を訪問したことに強く抗議をいたします。
膳場貴子氏:9月に下院選が控える中で、プーチン大統領が国内向けのアピールという側面もあるのでしょうが、日ロ関係の改善の見通しが断たれちゃったんじゃないかとすら思うんですが。
藪中三十二氏:日本政府としては絶対に認められないんだと。日本固有の領土であることには変わりはないんですね。ですから高市総理が言われたように断じて許容できない。
長崎に原爆が落とされた1945年8月9日、ソ連は日ソ両国の領土の保全と相互不可侵を約束した日ソ中立条約(1946年4月25日まで有効)を一方的に破棄して日本の領土の侵略を開始しました。ソ連は終戦後も侵略を継続し、日本の固有の領土である北方領土を占領しました。
この時以来、ソ連・ロシアによる北方領土の不法占拠が続き、現在に至っています。これは明らかに国際条約に違反した「力による現状変更」です。
藪中氏がプーチンの訪問を「断じて許容できない」というのは正論です。これに対して、加藤登紀子氏が反駁しました。
加藤登紀子氏:私は『知床旅情』を歌っていて羅臼にもよく行くんですけどね、本当に近いんですよ。いま、やはり、北方領土に対して日本の要求を当然とおっしゃったんですけれど、私、色々調べましたが、やはり、やはり現在、北方領土はロシアの領有されているものなので、そこにプーチンが行くということに、直接抗議できるという立場には…。
まぁ交渉中であるというのが日本の概念ですけれど、ロシア側はそうではないので。やっぱりちょうどその時期、戦争が終わって敗戦81年ですけどね。その戦争の最後の段階で、北方領土はロシアの一旦領有、当時はソ連ですけど、なっているということに対して、一定の客観的判断は必要だと思うんですね。


