【今週のサンモニ】低次元な高市新総裁批判|藤原かずえ | Hanadaプラス
https://hanada-plus.jp/articles/1770『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。
寺島実郎氏:高市氏の所信表明の中で一度も使わなかった言葉あるんですね。何だというと「民主主義」という言葉なんですよ。「国家国民」という言葉はやたらに使ったのですが、今日本の政治の最大の問題は、政治の上部構造、「政治家」とか「政党」とかというものと国民の意識のギャップなんですね。国家主義的な色彩が強いというのが僕の印象なんですけれど…
【国家主義 statism】とは個人の自由を制限し、国家の統制を強めるイデオロギーですが、高市氏の所信表明演説の内容は、ほぼすべてが個人の自由を尊重した国民サービスの施策であり、国家による統制を強める施策はほとんど見当たりません。
令和7年10月24日 第219回国会における高市内閣総理大臣所信表明演説 | 総理の演説・記者会見など | 首相官邸ホームページ
https://www.kantei.go.jp/jp/104/statement/2025/1024shoshinhyomei.html総理の演説や記者会見などを、ノーカットの動画やテキストでご覧になれます。
所信表明で「国家国民」という言葉は4カ所で使われていますが、そもそも「国家国民」という言葉自体、国家主義とは無関係です。
高市総理は「世界の真ん中で咲き誇る日本外交を取り戻す」と主張していますが、平和国家である日本が国際社会でリーダーシップを発揮することに反対する国民はほとんどいないでしょう。
もちろん国家の安全保障の整備は、国家主義とは無関係です。国家も国民も他国を脅かす覇権など求めていないからです。強い経済を求めるのは国家として当然です。これは寺島氏自身もいつも求めていることです。

