「メキシコ湾」の名称を「アメリカ湾」へと大統領令によって変更させたトランプ氏。名称の変更に従わないAP通信に対しては、大統領執務室などの取材から閉め出す措置も打ち出しました。ホワイトハウスの記者会は「大統領府は報道機関の伝え方を指図することはできない」と撤回を求めています。
新聞・通信社の報道内容は国家とは独立しているため、米国政府の見解と一致する必要はありません。
また、AP通信が国民の代理人として政権にアカウンタビリティを求めるメディアである限り、それを排除するのは合衆国憲法が保障する報道の自由に反しています。
『サンデーモーニング』がこのトランプ大統領の行為を問題視するのは極めて妥当と考えます。
アナウンサー:環境保護をめぐっては、連邦政府で使うストローを紙製からプラスチック製に戻すことを決定。バイデン政権が進めた環境政策を覆したのです。
トランプ大統領(VTR):熱いものを入れると数分、時に数秒しか持たない。バカげている。プラスチックのストローに戻そう。
アナウンサー:ウミガメの鼻につまったストロー。この動画を公開し、使い捨てプラスチックの問題を訴えてきた学者は…
海洋生物学者クリスティン・フィゲナーさん(VTR):使い捨てプラスチックを禁止している国々が、アメリカの決定に追随しないことを願います。
プラスチック製ストローの使用について、メディアが批判するのは自由ですが、その可否は政権に委ねられた裁量によって判断するのが妥当です。
そもそも定量的な検証が必要なのは、紙製ストローの使用による利便性の大きな低下という投資に見合うだけの十分な環境負荷の低下が期待されるかということであり、これを検証する責任は、政策を推進したバイデン政権にありました。
実際、紙製ストローの環境優位性は明確に証明されていません。

紙ストロー化の波、本当にエコなのか? “プラストローよりもCO2排出”の調査結果も | AERA dot. (アエラドット)
https://dot.asahi.com/articles/-/224389脱プラスチックの高まりを受けて、飲食店でよく見かけるようになった紙ストロー。本当に環境の配慮につながっているのか。専門家に聞いた。AERA 2024年6月10日号より。