アベガーメディアが美化してきた石破氏
2024年9月29日の『サンデーモーニング』では、石破茂氏が自民党総裁選に勝利したことをトップニュースで報じました。
後藤謙次氏(VTR):高市氏だけは阻止したいとある種のバランス感覚が働いた。高市氏は、唯一、安倍氏が後継者として認めた人。ただ、今回は旧統一教会の問題、裏金問題、いずれも震源地は安倍派だ。つまり、安倍派と一体化した政権になると選挙に勝てない。党内野党を貫いてきた石破氏、そこが石破政権を生んだ大きな原動力だ。
アナウンサー:若い頃から党内野党とも呼ばれる存在感を示してきた石破氏。宮沢総理の自宅まで押しかけ選挙制度改革について直談判。麻生内閣では、閣僚でありながら麻生氏に退陣を迫った因縁も。2018年、現職の安倍氏と争った総裁選では…
石破茂氏(VTR):私は、正直で公正、そして謙虚で丁寧、そういう政治を作りたい。
アナウンサー:森友・加計問題で追求されていた安倍氏との違いを鮮明に打ち出しますが、自民党内では「後ろから弓を引く」などと批判の的に。非主流派へと追いやられてきましたが、今回自民党に刷新感が求められる中で担ぎ上げられた形です。
石破茂氏(VTR):カネのための政治などもってのほか。政治家は本当に国民のための政治をしているのか。そういう不信は今なお消えていない。
アナウンサー:その政治不信の中核である裏金事件や旧統一教会問題などは石破氏の下で実態解明が進むのでしょうか。
石破氏と言えば、自民党内における反安倍勢力の急先鋒でした。その存在を『サンデーモーニング』をはじめとするアベガ―メディアが美化してきたことは当然の成り行きでした。
2018年、自民党総裁選前の『サンデーモーニング』では一方的な「反アベ」「親石破」報道が展開されました。
大田昌克氏:石破氏が言った一言「真心と勇気を持って真実を語れ」、これが政治家の使命だ。
青木理氏:異論とか反論とか少数者の考えを強権で押し付けて捻じ伏せて異論・反論を封じて聞こうとしない政権の体質。石破氏は「正直・公正」と言い方をした。政策以前の問題としての政権とか権力者の在り様が今回の総裁選で問われていると考えると物凄く重要な総裁選だ。