憎悪を増幅して利用する政治家は…
浜田敬子氏:暴力の先には分断があるという解説があったが、何がその分断を引き起こしているかと言えば、やはり経済格差だったり、社会的な孤立という問題がある。
特に経済成長が停滞している先進国において、そのパイが増えない中で再分配ということ、誰も取り残さないということをするのが、本来は政治の責任にも拘らず、かなりのところで経済的格差が生まれてしまっていて、自分たちが損をしてしまっているんだということが、移民排斥とかに繋がったり、政治家への暴力に繋がっている背景はある。
これも人々のルサンチマンを刺激するだけの無意味なコメントです。そもそもテロリストは格差に不満を持っている人とは限りませんし、格差が広がるのは政治だけの責任ではありません。
というか、人は誰かと比べれば必ず格差があるので、格差はすべての人にとって、暴力を肯定する口実になってしまいます。浜田氏は、暴力は許されないとしつつも、暴力に口実を与えています。
浜田敬子氏:けっしてこれは許されることではないと思うが、身体的暴力の前に、もう一つ言葉の暴力というのがあって、SNSなどによって憎悪を増幅して行くというような。それを政治家自身も利用している面もある。自分たちの立場を有利にするために。
なので、けっして暴力によって物事は変わらないし、許されることではないけれども、政治家の務めは憎悪をどういうふうに緩和して行くのか、本当にそちらの方に立つ政治家を選ばなければいけない。
それはおっしゃる通りです。憎悪を増幅して利用する政治家は確実に存在します。例えば、都知事選におけるこの選挙演説はその典型です。