【今週のサンモニ】口だけの核廃絶は絶望的なお花畑|藤原かずえ

【今週のサンモニ】口だけの核廃絶は絶望的なお花畑|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


論点を隠蔽して日本批判

スタジオトークでは、各コメンテーターが今回の受賞について絶賛した上で日本政府に注文を付けました。

藪中三十二氏:被団協へのノーベル賞の授与と言うのは本当に素晴らしい。しかも非常に大事な決定だった。この背景には、プーチン大統領が核兵器の使用を脅しているわけだ。しかも、日本の周りでも北朝鮮の核開発があったり、中国だって核弾頭をどんどん増やしている。おかしい。ただ、こういう中で私が心配になるのは、日本のなかで日本も核のことをきっちりと議論してと、核共有とかいう話が出てきた。時代錯誤だ。

藪中氏はこの後、延々と日本批判を展開しました。

覇権国家の専制支配者に対してアリバイ作りのように「おかしい」と一言だけ非難した上で、論点を変更して日本を安易に批判する仕草は、これまでに『サンデーモーニング』で幾度となく繰り返されてきたものであり、論点隠蔽に等しいといえます。

核廃絶に最も必要で最も難しい論点は、覇権国家の専制支配者に核廃棄させるには何が必要かであり、この論点を避けている限り、口だけの核廃絶に他なりません。

元村有希子氏:2007年にノーベル平和賞の委員長に平和賞が政治的であるという批判についてどう考えるかという質問をしたら「平和は政治と凄く深く関わっているから政治的にならざるを得ないし、我々としては当たり前だと思う」と。
もう一つは「平和賞を何かのテーマに授与することで、政治交渉の引き金となり変化となり支えとなる」と明言していた。例えば核絡みだと佐藤栄作氏が平和賞を貰っているが、三原則は現実的になし崩しになっている。オバマ氏は核廃絶を訴えて平和賞を貰ったが、やめちゃった。被団協の取り組みこそ、政治交渉の引き金となり、支えとなって欲しい。メッセージを今の政治リーダーが強く受け止めるべきだ。

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