自民党総裁選においては多くの政治的課題について活発な議論が連日行われ、その模様は連日長時間にわたるインターネット上のライブ中継によって国民に配信されました。目加田氏の発言は極めて悪質な【ストローマン論証】に他なりません。
「争いや駆け引きの闇みたいなものばかり見せつけられてきた」のは、時代遅れのテレビ放送しか見ていないデジタル・デバイドのみです。
逆に「争いや駆け引きの闇みたいなものばかり見せつけられてきた」などと公言する情報弱者がコメンテーターとして総裁選を語ることには無理があります。番組の完全な人選ミスとしか言いようがありません。
畠山澄子氏:石破氏個人に関して言うと、総裁選に関しての5つの公約の中で「若者と女性の機会を守る」とハッキリと自身で言っていて「あらゆる意思決定に女性の参画を」と言っている。でも、Xの投稿一つとってみても、本当にこれでもかというくらい男性ばかりの写真が9人の候補者の中で一番上がっていたのが石破氏で、本当に女性参画を考えていたら、そういう写真にはならないはずで、あるいはそういう写真だったら出せない。そう考えると、全部がある種のパフォーマンス、リップサービスだったのかなと。そう思うとやるせない。
「写真が男性ばかりであるのならば女性参画を考えていない」とする畠山氏の命題は明らかに不合理です。なぜなら畠山氏は「写真が男性ばかり」と「女性参画を考えない」の相関関係を立証する責任を果たしていないからです。
例えば、東京大学名誉教授の佐藤博樹氏は、令和5年度男女共同参画社会づくり功労者内閣総理大臣表彰受賞者です。すなわち、佐藤博樹氏は日本社会の女性参画に多大な貢献をしてきた研究者であるといえます。
しかしながら、「佐藤博樹 東京大学」をキーワードにGoogleやBingの画像検索をしても、本当にこれでもかというくらい男性の写真ばかりです(笑)。このことから言えることは、写真が男性ばかりでも女性参画を考えない人と断定するのは正しくないということです。
また、たとえ仮に石破氏が女性参画を考えない人であっても、「全部がパフォーマンス、リップサービスだった」という結論を得ることはできません。たった1つの事由を根拠に全部を帰納推論するのは蓋然性に欠けるからです。
あえて言えば、畠山氏の誤った推論が公共の電波で拡散されたことを思うとやるせない気持ちで一杯です。
自民党議員・党員を差別
松原耕二氏:自民党というのは、2009年に民主党に政権を取られた時に、意識して民主党と差別化するためにあえて右に寄った。その後、安倍氏が長期政権を築いて右派と呼ばれる議員や党員も増えて行って、我々の住む社会とは違う部分がある集団になった。