このように「バックデータの予算のデータ」が明確に「公開」されているのにもかかわらず、蓮舫氏はこれを「非公開」と主張した上で、「事業評価で財源確保というのは疑わしい」と結論付けています。
この公開情報の存在にもかかわらず、根拠もなく「疑わしい」とするのは、残念ながら政治家に求められる論理的な資質に問題があると考えられます。
このような事実に対する態度も、ハマスの実在の画像をAIフェイク画像と根拠なく認定した『サンデーモーニング』とよく似ています。
「言ったもん勝ち」
さてそこで、蓮舫氏と『サンデーモーニング』はなぜ似ているのでしょうか。
それは、政権批判を至上命令とし、少しでも批判できる可能性があるネタを見つけたら、弱者の味方という安易な免罪符を振りかざしながら、本能的にとびついてしまうという共通したサガから来るものと推察します。
蓮舫氏と『サンデーモーニング』が追求しているのは「事実に基づく批判」というよりは「言った者勝ち」であり、勝利するためには暴走も辞さないのです。
しかしながら、このような批判ありきの批判は、後にブーメランとなって帰ってきます。このダブル・スタンダードは、多くの人たちが繰り返し見させられてきた光景です(笑)
個人ブログ「マスメディア報道のメソドロジー」にて、論理学や心理学の定義に基づいた、メディアの報道・政治家の議論における論理的誤謬などの問題点を指摘。「ひるおび」「報道ステーション」「NEWS23」「サンデーモーニング」などの具体的な放送内容や議員の答弁、記者の発言などを例示しての論理的な分析が話題を呼んでいる。記事の一部を言論プラットフォーム「アゴラ」にも転載中。