「ヘイトまでが表現の自由として扱われてい」ませんよ
今週の『サンデーモーニング』では、やたら「ヘイト」「差別」という言葉が飛び交い、スケープゴートに対する人格攻撃が行われました。内容を順に検証して行きます。
関口宏氏:Xのオーナー、イーロン・マスク氏。投稿などの有料化を考えていることを明らかにしました。強調したのは、ボットと呼ばれる自動投稿への対策。ヘイトや偽情報が拡散されることが問題となっていて、これを防ぐために有料化すると言っています。
安田菜津紀氏:有料化したところで根本的なヘイト対策になるのか大いに疑問だ。差別は金になる。煽り立てる過激な投稿をして、それが多くの人たちの目に触れることによって収益になっていく仕組みがネット上にある。むしろX社だけの問題ではない。日本の中では包括的な差別禁止の法律はないし、ヘイトまでが表現の自由として扱われている。
旧ツイッター「X」“有料化”?マスク氏の狙いと“本気度”は? 専門家「有料化でスレッズに流れる可能性も」【Nスタ解説】 | TBS NEWS DIG
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/733887旧ツイッター「X」のオーナー、イーロン・マスク氏が「X」の有料化を考えている事を明らかにしました。なぜ、このタイミングなのか?ユーザーからは、困惑の声です。小笠原亘キャスター:旧ツイッターは、一般ユーザ…
『サンデーモーニング』は、頻繁にSNSをヘイト・差別の温床であるかのように問題視してきました。確かに莫大な数の発信者が存在するSNSには、少なからずヘイト・差別発言が存在するので、問題が存在することは間違いありません。ただし、ユーザーの大半は、SNSを適正に利用しているのであり、SNSを悪用してヘイト・差別発言をするのは一部のユーザーに過ぎません。
そんな中で安田氏が「日本の中では、ヘイトまでが表現の自由として扱われている」というのは明らかに個人の主観に基づく偏見です。SNSのヘイトスピーカーは動かぬ証拠を掴まれて法によって罰せられます。さらに、通報などのシステムによって、ヘイトスピーチに対する自浄作用も機能しています。
むしろ、ヘイト発言に自浄作用が効かないメディアはテレビであると言えます。