【独占スクープ!】統一教会問題の「黒幕」【ルポ統一教会2】|福田ますみ

【独占スクープ!】統一教会問題の「黒幕」【ルポ統一教会2】|福田ますみ

新潮ドキュメント賞を受賞したノンフィクション作家の福田ますみ氏が、「報じられない旧統一教会問題」を徹底取材。第2回目は「統一教会問題の『黒幕』」。自らの正体と真の狙いを35年間ひた隠しにしてきた巨悪の実態。


ジャーナリストとして、長らく旧統一教会追及の急先鋒である有田芳生氏は、この宮村氏と昵懇らしい。前回、後藤氏と同様、拉致監禁された医師・小出浩久氏の体験を紹介したが、監禁から軟禁状態に移行した小出氏の前に現れた有田氏は、宮村氏のことを「子供のように純粋で自分を飾らず、他人にへつらったりおべっかを使ったりしない人なんだよ」と評していた。  

この“好人物”を有田氏は、古巣、立憲民主党の旧統一教会被害対策本部が開いた8月18日の第7回会合に出席させ、多くの信者の脱会に多大な尽力をした人物であると紹介、宮村氏は集まった議員たちの前で話をしたようだ。  

終了後、同本部事務局長の石橋通宏参議院議員は、「宮村さんからは長年にわたる脱会支援の活動紹介と、なぜ信者の方々は自ら脱退とならないのか、完全にマインドコントロールの状態に陥っているなか、いかに脱会が難しいのかなど、貴重なお話をいただいた」とコメントしている。  

なおマインドコントロールとは、ある宗教をカルトと決めつけて批判する側が都合よく持ち出す単なる俗説であり、心理学や精神医学などの学問的な裏づけや定義などはまったくなされていない疑似科学である。  

もはや、何をかいわんやだ。

紀藤正樹弁護士の不可解な言動

この続きは月刊『Hanada』2022年1月号もしくはHanadaプレミアムでご購読頂けます。

月刊『Hanada』23年1月号

福田ますみ

https://hanada-plus.jp/articles/248

1956年、横浜市生まれ。立教大学社会学部卒。専門誌、編集プロダクション勤務を経て、フリーに。犯罪、ロシアなどをテーマに取材、執筆活動を行っている。著書に『スターリン 家族の肖像』(文藝春秋)、『暗殺国家ロシア 消 されたジャーナリストを追う』(新潮社)などがある。2007年に『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』(新潮社)で第六回新潮ドキュメント賞を受賞。

関連する投稿


自衛隊員靖国参拝で防衛省内に共産党の内通者|松崎いたる

自衛隊員靖国参拝で防衛省内に共産党の内通者|松崎いたる

自衛隊員の靖国参拝の情報を赤旗と毎日新聞にリークした者を突き止めようとする防衛省と、防衛省内にいる内通者を守ろうとする共産党――事の本質は安全保障に直結する深刻な問題だった。


なぜ今なのかが不可解な旧統一協会解散請求|西岡力

なぜ今なのかが不可解な旧統一協会解散請求|西岡力

これは宗教団体に対する「人民裁判」ではないか。キリスト教、仏教、神道などのリーダーを含む宗教法人審議会が解散命令請求に全会一致で賛成したことに戦慄を覚えた。


今こそ、旧宮家の男系男子の皇籍復帰を!|和田政宗

今こそ、旧宮家の男系男子の皇籍復帰を!|和田政宗

皇室は我が国の根幹であり、我が国の歴史そのものである。日本共産党の志位委員長はかつて、「多様な性を持つ人びとが天皇になることも認められるべきだ」と述べたが、これは皇統の破壊である。こうした論を無意味にするために今やるべきこととはなにか。


「汚染魚食べろ」「人が住めない土地」「Fukushima Water」日本共産党の風評加害は組織的に行われていた|松崎いたる

「汚染魚食べろ」「人が住めない土地」「Fukushima Water」日本共産党の風評加害は組織的に行われていた|松崎いたる

日本共産党の度重なる風評加害の源泉は志位委員長による公式発言にあった!共産党が組織的に福島を貶め続ける理由は何か?『日本共産党 暗黒の百年史』の著者、松崎いたる氏による「ここが変だよ共産党」第8弾!


志位委員長が誤魔化す優生思想に染まった日本共産党暗黒の歴史|松崎いたる

志位委員長が誤魔化す優生思想に染まった日本共産党暗黒の歴史|松崎いたる

誤りを一切認めない独善的体質は党史『日本共産党の百年』の編纂でもいかんなく発揮された!志位委員長による歴史の偽造を元党員で『日本共産党 暗黒の百年史』の著者・松崎いたる氏が指弾する。ここが変だよ日本共産党第7弾!


最新の投稿


【川勝劇場終幕】川勝平太とは何者だったのか|小林一哉

【川勝劇場終幕】川勝平太とは何者だったのか|小林一哉

川勝知事が辞任し、突如、終幕を迎えた川勝劇場。 知事の功績ゼロの川勝氏が、静岡に残した「負の遺産」――。


【今週のサンモニ】「サンモニ」の”恐喝”方法|藤原かずえ

【今週のサンモニ】「サンモニ」の”恐喝”方法|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


「子供1人生んだら1000万円」は、とても安い投資だ!|和田政宗

「子供1人生んだら1000万円」は、とても安い投資だ!|和田政宗

チマチマした少子化対策では、我が国の人口は将来半減する。1子あたり1000万円給付といった思い切った多子化政策を実現し、最低でも8000万人台の人口規模を維持せよ!(サムネイルは首相官邸HPより)


【読書亡羊】出会い系アプリの利用データが中国の諜報活動を有利にする理由とは  『トラフィッキング・データ――デジタル主権をめぐる米中の攻防』(日本経済新聞出版)

【読書亡羊】出会い系アプリの利用データが中国の諜報活動を有利にする理由とは 『トラフィッキング・データ――デジタル主権をめぐる米中の攻防』(日本経済新聞出版)

その昔、読書にかまけて羊を逃がしたものがいるという。転じて「読書亡羊」は「重要なことを忘れて、他のことに夢中になること」を指す四字熟語になった。だが時に仕事を放り出してでも、読むべき本がある。元月刊『Hanada』編集部員のライター・梶原がお送りする時事書評!


【今週のサンモニ】岸田総理訪米を巡るアクロバティックな論点逃避|藤原かずえ

【今週のサンモニ】岸田総理訪米を巡るアクロバティックな論点逃避|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。