モラハラ社会とキャンセル・カルチャーの創造主
松原耕二氏:今回裁く側に回った岸田氏は派閥に不記載の問題を抱えている。茂木氏は何億円もの金を公開基準の緩いその他の政治団体に移して脱法行為をし続けている。つまり裁く側もグレーだ。それはいろんな議員に聞いてもわかっている。
だから正当性はないという思いが強くて、しかも岸田氏が今後政治資金規正法のポイントを3つ指示しているが、例えばデジタル化とか、外部監査の義務化とか、連座制とか、いっぱい問題あるのにそこだけという感じだ。実体化がおざなりになっている。今後の政治の金の額をどうしようとするのか、それもまったく見えない。
だから皆さんおっしゃるように、これからはメディアを含めてちゃんと見続けて怒り続けないと変わらない。
岸田政権の「デジタル化」「外部監査の義務化」「連座制」という具体的な政策を批判する一方で「ちゃんと見続ける」「怒り続ける」という精神論を結論にするところは残念なほどに情けないです(笑)
さて、番組の最後の「風をよむ」もそのまま変わらずです。この日のテーマは「変わる仕事…若い世代は」でした。この中で興味深かったのが、松原耕二氏のコメントです。
松原耕二氏:このチャンネル(JNN系列)でやってた『不適切にもほどがある!』というドラマを想い出した。あれ見ると、昭和と令和とこんなに価値観が変わったんだと思い知らされた。風刺が効いていたんですね。
実は『サンデーモーニング』こそ、スケープゴートを次々と徹底的に叩いて辞めさせる令和のモラハラ社会とキャンセル・カルチャーの創造主であるかと思います。今のネットのモンスター・クレーマーは『サンデーモーニング』のマネをして、言葉狩りをしてはイチャモンを付けまくっているのです。松原氏に創造主の自覚がないところは、まさに昭和そのものです(笑)
いずれにしても、司会者が交代したにもかかわらず、『サンデーモーニング』の番組構成にほとんど変化は認められませんでした。残念ながら、これでは新しい視聴者層を獲得するのはほぼ無理かと思います。ケントさんに復活していただくとか、大胆な番組改革が必要であると考える次第です(笑)。