なべやかん遺産|「モアイ」

なべやかん遺産|「モアイ」

芸人にして、日本屈指のコレクターでもある、なべやかん。 そのマニアックなコレクションを紹介する月刊『Hanada』の好評連載「なべやかん遺産」がますますパワーアップして「Hanadaプラス」にお引越し! 今回は「モアイ」!


世界で一つのモアイの目。

モアイはアフと呼ばれる祭壇に祀られていて、そこで目を入れられる。モアイの製造所である採石場のラノ・ララクにあるモアイは祭壇に祀られていないので目をハメる溝がない。

そのモアイの目だが、現在イースター島の博物館に実物が一個残っているだけで、他には無い。1722年、オランダ人が島を発見し、その後、島を訪れたヨーロッパ人が祭壇に祀られているモアイを確認している。

1838年、フランス人が一体のモアイがアフに立っていたのを確認しているが、その後、全てのモアイは倒された。何故倒すのかというと、村同士の争いや、白人が入って来てキリスト教を広めた事により土着の宗教が失われたからである。祭壇に祀られてモアイを倒し、目を破壊する。

目にパワーが宿ると言われていたので目を恐れるのだ。現在立っているモアイは観光の為に日本企業が協力し復元したもの。倒されているモアイよりも、やはり立っているモアイを見ると感動する。
 
イースター島やチリの空港にお土産物のモアイが沢山売られている。がしかし、オリジナルのモアイと同じ石で作られている物は無い。本物のモアイは凝灰岩で作られている。

凝灰岩を使ってしまうと島から凝灰岩が無くなってしまうためである。似た感じの石、木彫り、様々なモアイが売られているのでアホみたいに買ってしまった。帰り、チリの空港で荷物チェックをされた時、トランクからモアイがゴロゴロ出て来て検査員に笑われてしまったくらいだ。
 
ハワイに行く度、モアイグッズを買っている。同じ民族というのもあるのだろうか、モアイを発見する事が多々ある。

自分好みのモアイを探す楽しさ

大魔境20世紀、こういった記事に騙された我々世代。(笑)

南村喬之先生の描いたモアイ画。

関連するキーワード


モアイ なべおさみ

最新の投稿


【今週のサンモニ】反原発メディアが権力の暴走を後押しする|藤原かずえ

【今週のサンモニ】反原発メディアが権力の暴走を後押しする|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


【読書亡羊】「時代の割を食った世代」の実像とは  近藤絢子『就職氷河期世代』(中公新書)

【読書亡羊】「時代の割を食った世代」の実像とは  近藤絢子『就職氷河期世代』(中公新書)

その昔、読書にかまけて羊を逃がしたものがいるという。転じて「読書亡羊」は「重要なことを忘れて、他のことに夢中になること」を指す四字熟語になった。だが時に仕事を放り出してでも、読むべき本がある。元月刊『Hanada』編集部員のライター・梶原がお送りする時事書評!


【今週のサンモニ】臆面もなく反トランプ報道を展開|藤原かずえ

【今週のサンモニ】臆面もなく反トランプ報道を展開|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


トランプ再登板、政府与党がやるべきこと|和田政宗

トランプ再登板、政府与党がやるべきこと|和田政宗

米国大統領選はトランプ氏が圧勝した。米国民は実行力があるのはトランプ氏だと軍配を上げたのである。では、トランプ氏の当選で、我が国はどのような影響を受け、どのような対応を取るべきなのか。


【今週のサンモニ】『サンモニ』は最も化石賞に相応しい|藤原かずえ

【今週のサンモニ】『サンモニ』は最も化石賞に相応しい|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。