なべやかん遺産|「モアイ」

なべやかん遺産|「モアイ」

芸人にして、日本屈指のコレクターでもある、なべやかん。 そのマニアックなコレクションを紹介する月刊『Hanada』の好評連載「なべやかん遺産」がますますパワーアップして「Hanadaプラス」にお引越し! 今回は「モアイ」!


空港にもホテルの外にもモアイ像があったのだが、本物か偽物かわからない。早く本物が見たい。そんな気持ちを抑えながらホテルでガイドさんが来るのを待った。少しすると日本人ガイドの川口さんがやって来た。芸人仲間の柴田容疑者に容姿も声も似た感じの人だったので、とても親近感がわいた。(川口さんの説明で本物と判明!)

川口さんの案内と説明を聞きながら二日間島中を見て回ったのだが、今まで自分が持っていたモアイ像に対する知識がいかに糞だったかというのがわかった。

まずモアイとは、ラパヌイ語で“像”という意味があるので、モアイ像という言い方は間違えなのだ。
こういった間違えって他にもあるよね?

チゲ鍋とかもそうでチゲが鍋という意味だし、フラダンスもフラが踊りという意味のように重複して言っている場合がある。「TBSラジオ『爆笑問題の日曜サンデー』、ゲストは寺門ジモンさんです」みたいな重複かな。(笑)
 
子供の頃、モアイはピラミッドくらい古い建造物で、建造には宇宙人が携わっていたと信じていた。ところが川口さんの話を聞くと、全く違う事がわかる。ポリネシア人がイースター島に渡って来たのは5世紀くらい。

つまりハワイの先住民と同じ民族という事になる。そして、モアイが作られたのが10世紀くらいだそうだ。クフ王のピラミッドは紀元前2500年頃だから、モアイの歴史はわりと浅い。

日本でいえば平安時代で古今和歌集が作られた頃になる。モアイといえば皆が頭に思い浮かべるのは、直立しているものだが、初期の頃には正座しているモアイもある。

現在、完全な形で確認できるものは一体しかないが、パーツはいくつか見つかっているようだ。
 

正座モアイ、前から見た図と後ろから見た図。

双頭のモアイ。胴体部分しか残っていない。

検査員に笑われくらいのモアイグッズ

関連するキーワード


モアイ なべおさみ

最新の投稿


【今週のサンモニ】「サンモニ」の”恐喝”方法|藤原かずえ

【今週のサンモニ】「サンモニ」の”恐喝”方法|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


「子供1人生んだら1000万円」は、とても安い投資だ!|和田政宗

「子供1人生んだら1000万円」は、とても安い投資だ!|和田政宗

チマチマした少子化対策では、我が国の人口は将来半減する。1子あたり1000万円給付といった思い切った多子化政策を実現し、最低でも8000万人台の人口規模を維持せよ!(サムネイルは首相官邸HPより)


【読書亡羊】出会い系アプリの利用データが中国の諜報活動を有利にする理由とは  『トラフィッキング・データ――デジタル主権をめぐる米中の攻防』(日本経済新聞出版)

【読書亡羊】出会い系アプリの利用データが中国の諜報活動を有利にする理由とは 『トラフィッキング・データ――デジタル主権をめぐる米中の攻防』(日本経済新聞出版)

その昔、読書にかまけて羊を逃がしたものがいるという。転じて「読書亡羊」は「重要なことを忘れて、他のことに夢中になること」を指す四字熟語になった。だが時に仕事を放り出してでも、読むべき本がある。元月刊『Hanada』編集部員のライター・梶原がお送りする時事書評!


【今週のサンモニ】岸田総理訪米を巡るアクロバティックな論点逃避|藤原かずえ

【今週のサンモニ】岸田総理訪米を巡るアクロバティックな論点逃避|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


わが日本保守党|広沢一郎(日本保守党事務局次長)

わが日本保守党|広沢一郎(日本保守党事務局次長)

昨今の政治状況が多くの日本人の心に危機感を抱かせ、「保守」の気持ちが高まっている。いま行動しなければ日本は失われた50年になってしまう。日本を豊かに、強くするため――縁の下の力持ち、日本保守党事務局次長、広沢一郎氏がはじめて綴った秘話に投票3日前の想いを緊急加筆。