【今週のサンモニ】13年分のお花畑護憲コメント|藤原かずえ

【今週のサンモニ】13年分のお花畑護憲コメント|藤原かずえ

『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。


2013年
関口宏氏:今度の選挙(参院選)は、憲法の問題に気を付けていないと、国の形が変わっていってしまうことが始まりかねない。
河野洋平氏:おっしゃる通りだと思います。参院選が終わると向こう3年国政選挙はない。参院選の結果を踏まえて内閣はやりたい放題やれる。
幸田真音氏:尖閣・竹島・北朝鮮という時に憲法9条を変えると国際的にメッセージを発信することになる。物凄く慎重にならなければいけない。冷静になっていただきたい。
涌井雅之氏:過酷な現実があるから憲法改正という議論は非常に危険だ。
岸井成格氏:占領体制から脱却して戦争をできる体制にするのかと受け取られてしまう。

2014年
周防正行氏:憲法にある理念を維持する方が今の時代に即している。「戦争はしません」「武器もちません」というのは物凄く強いことで、丸腰でいることの強さを考えるべき。外交の時の日本の最大の武器になるはず。
関口宏氏:古いけど変えなかったということはよくできている。
安田菜津紀氏:古いというよりも未来に対して手渡していきたい。

2015年
関口宏氏:(日本国憲法は)世界に先駆けて人類の理想を実現すると私たちは教わってきました。
姜尚中氏:日本はいい点を与えられていることをわからないんですよ。憲法があるからこそ「銀ブラ」もできる。誰が何を言ってもしょっ引かれない。
安田菜津紀氏:憲法をなぜ守らなければいけないのか、何を繰り返してはいけないのか、改めて問い直す必要が今あるのではないか
岸井成格氏:今回の記念日は今までとは全く違う。ガイドラインにしても安保法制にしても事実上の憲法改正だし、安保体制の転換なんですよね。

2016年
関口宏氏:70年前の戦争をどう理解したかによって憲法の解釈違ってくるんだよね。ということは70年前の戦争を皆さんによくもう1回見てもらいたいなと。
涌井雅之氏:全くそうですね。安全保障だけを入り口にした憲法改正論が跋扈するのは非常に問題がある。
佐高信氏:軍隊は国を守るが、国民を守らない。
岸井成格氏:今回の憲法記念日はかつてないほど非常に重要だなと。国の根幹を変えるかもしれない憲法記念日だと思う。国民一人一人が憲法と真正面から向き合って勉強して一票を投じて欲しい。参院選を控えてますのでね。

2017年
関口宏氏:「攻められたらどうするんだ」「戦争になったらどうするんだ」という議論はやたら言われるんだけれど、戦争させないためにはどうしたらいいかという議論はあまり聞かない。
目加田説子氏:日本が九条の下で武力行使をせずに自衛隊員が誰も殺さず殺されることもなかったという中で培われた日本の財産を、憲法改正することによって集団的自衛権に踏み込んで行ってイメージを変えて行くリスクを犯すのか。
岸井成格氏:いま憲法の平和主義と憲法は権力を縛るという立憲主義が非常に揺らいでいる。今、欧米のメディアは物凄く日本の動きについて懸念を持っている。危機を煽れば何でもできると。

2018年
関口宏氏:平和憲法を大事にしようと思うならば、努力しなければダメなんだよ。その努力を日本がどこまでしたのか疑問がある。
浜田敬子氏:日本が今対外的にどれだけ隣国と対話しているのだろうか。国内を向いても憲法論議で国民と丁寧に対話をしているだろうか気になる。安倍政権の支持率が下がっている背景にはこの政権が数の力をバックに対話を怠っている不信感がある。
松原耕二氏:憲法の前にどういう国であるかというのをまず考えた方がいい。

2019年(特集なし)
加来耕三氏:改憲を考えるのはいいが、急いではいけない。歴史に学ぶことを考えるならば、なぜ今の憲法になったのかというところから始めなければいけない。それもわからないで、結果を急ぐのはよくない。
松原耕二氏:安倍総理は自衛隊を明記して違憲論争に終止符を打ちたいと何度も何度も繰り返しているが、多くの専門家は、そういうふうにすると自衛隊の活動範囲を拡大できると解釈できるようになるという疑念が消えない。

反論する価値もないコメント群

2020年
(コロナの煽り報道に終始して憲法の話題なし)

2021年
関口宏氏:僕の中ではコロナと憲法(緊急事態条項)というのは全然結びつかない。ちょっと強引じゃないかな。
松原耕二氏:ここ数年の憲法論議も多分に怪しい。自衛隊明記というけれど、自衛隊が合憲と言われているのに書くことが必要なのか、やるなら堂々と本当に必要なものを国民に訴えて欲しい。

2022年(特集なし)
藪中三十二氏:75年も経っていると。だから時代遅れじゃないかという印象を皆もっているかもしれないが、逆に75年間平和だったよねと。
実際におかしいところや不足しているところがあれば変えるのはあると思いますが。例えば自衛隊を明記すると。国民の大半が「自衛隊は違憲」と思っているのならば問題ですが、国民の大半は「自衛隊は合憲」と思っているわけだから、それをあえてやる必要があるのか。敵基地攻撃能力の中身は敵の中枢まで叩くと。本当に何を考えているのかと。

2023年
関口宏氏:最近、日本を取り巻く環境が変わったというのはそうだと思うが、そういう中だからこういう話(防衛装備品移転)が出て来て、あまり大きな論争にはならないということなのか。
田中優子氏:日本はまだ日本国憲法の理念そのものをちゃんと実現していない国なんですよ。それなのに今から憲法の内実が壊れていくことが、この10年位の間に進んできている。
みたらし加奈氏:一度手を振り上げてしまえば、たとえその手を振り下ろさなかったとしても、その手に恐怖を感じた人たちから憎しみや悲しみの連鎖が繋がっていく。だからこそ今の憲法は戦争放棄を謳っている。

2024年(特集なし)
田中優子氏:憲法改正について、憲法はその時々の国民の都合で引き下げるものではなくて、むしろその理想に向かって国民が実現していくものです。憲法を改正しなければならない時ってどういう時かっていうと、もう実現しちゃったと。これ以上の理想を掲げなければいけないんだという時なんですよ。今何にも実現していない。
どうしてかと言うと、九条の内実がどんどん損なわれています。だけど、九条のことだけではなく、憲法の思想を私たちは理解しなければならなくて、なぜ理解しなければならないかというと、九十九条に、天皇・国務大臣・国会議員・裁判官・公務員はこの憲法を遵守しなければならないと。この中に国民は入っていないんです。つまり、国民が憲法を作って国民がこの人達に憲法を守らせる側だから。
三輪記子氏:自分たちの手足を縛れないような国会議員が、不祥事を起こしても辞めないような国会議員が憲法を議論するのは前提が間違っている。

2025年(特集なし)
加藤登紀子氏:私はずっと戦後を観てきた世代ですので、憲法を護り抜いた80年、今の現状、本当によかったと思っている。守り抜けたというのが日本の宝だと思っている。
というのは、60年安保で日米安保条約が改定された時に、一番強い改憲圧力は米国から来た。よく改憲派の人たちが米国から押し付けられた憲法だから問い論法で言っているが、実際にその圧力を跳ね返してきた力というのは、自民党の中にもあったと思うし、勿論、絶対に護り抜く反戦の人たちも支えてきたと思いますけど、私は現状に日本が健全な意味で、改憲しなくても存続できているわけですよ。
現状を見るべきだし、あらゆる国家間の紛争を武力によって解決しないという切り札を持っている国は日本。本当に貴重な国なんですよ。
その平和交渉のカードを持っていることは、相手の国に対しても平和交渉を求めるわけですから、世界全体を平和な世界にしていくためのカギを握っているのは日本ですよね。そのことを是非自民党の人たち、石破氏にも理解して欲しいし、軽はずみに改憲した方がいいという考えは、若い人もじっくり考えて。重大な問題ですよと伝えたい。

以上、日本が戦争をやりたがっているという陰謀論的妄想と丸腰外交で戦争は確実に止められるという花畑的盲信に基づく支離滅裂な護憲コメントは、ツッコミどころ満載であり、いちいち反論する価値も時間もありません(笑)。

今年もやっぱり支離滅裂なコメントが

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