ここで寺島御大の登場です。
膳場貴子氏:心配が残るところなんですが。寺島さんいかがですか。
寺島実郎氏:僕は、原子力のエネルギー基本計画には第6次までずっと関わってきたんですが、原子力を最大に活用するというわけですね。で、3.11福島の教訓をどう踏まえてですね、原発か反原発かっていうような議論を脱してね、原子力の技術基盤をどうして行くんだという本当に議論しなければいけない所に来ている。
ですからもしこの原子力を最大限に活用するというのならですね、今の100万kw級の軽水炉発電に依存するのか。世界はこの14年間の中で、次世代原発っていう物凄く小型化とか安全性を担保した技術にどんどん変わっちゃった。
しかも核融合なんていう分野に対してね、気がつけば日本の大学の原子力工学なんて冠たるものだったんですけど、ほとんどいま原子力工学なんていうところの門を叩かなくなっちゃった。日本の原子力の技術基盤が物凄く枯渇してきた。
今朝の新聞でね、文科省が500人、核融合人材を育てなきゃいけないということで海外に留学させるというプランが出てますけど、要するに、今大事なのは徹底的に説明することですよ。なぜ原子力を最大限活用するって言っているのか。その中身はかつての原子力とは違うんだということをしっかり説明して納得させることをしないと、なんだかなぁというか、いつのまにかすっと身をかわしていくような印象を与えると思いますね。
膳場貴子氏:そうですね。同じく18日火曜日です…
反原発番組の『サンデーモーニング』において、隠れ原発推進派の寺島氏は、自分の立場がバレないように、論点を目まぐるしく変えながら、最終的に「いつのまにかすっと身をかわしていくような印象を与えると思います」という意味不明な禅問答のような結論を導きました。
この支離滅裂な展開において、反原発派の膳場貴子氏は、キョトンとして「そうですね」と相槌を打つと、そそくさと次の話題に移ってしまいました。何これ(笑)。

個人ブログ「マスメディア報道のメソドロジー」にて、論理学や心理学の定義に基づいた、メディアの報道・政治家の議論における論理的誤謬などの問題点を指摘。「ひるおび」「報道ステーション」「NEWS23」「サンデーモーニング」などの具体的な放送内容や議員の答弁、記者の発言などを例示しての論理的な分析が話題を呼んでいる。記事の一部を言論プラットフォーム「アゴラ」にも転載中。