会見映像を観ると印象が変わる
2025年2月2日の『サンデーモーニング』は、今週も【多様性 diversity】をキーワードにトランプ大統領の言動を強く非難しました。
アナウンサー:公約に掲げていた移民の強制送還に本格的に乗り出したトランプ大統領、一方で、ワシントン近郊で起きた航空機事故をめぐる発言が波紋を広げています。ワシントン近郊の空港に着陸しようとしていた旅客機と米軍のヘリが衝突し、川に墜落。搭乗していた67人全員が死亡したと見られます。一夜明け会見に臨んだトランプ大統領がやり玉に挙げたのは…
トランプ大統領(VTR):私は安全第一だが、オバマ・バイデン政権は政治信条を第一に据えた。連邦航空局の多様性推進には重度の知的障害や精神障害がある人々の雇用に重点を置いていた。
アナウンサー:唐突に民主党政権が進めた多様性を尊重する雇用政策を批判したのです。
トランプ大統領(VTR):聴覚や視覚障害、精神障害、低身長症、すべてが航空機の管制官の職に適しているという。多様性は安全で効率的な運航という航空局の使命達成に不可欠だという。私はそうは思わない。
アナウンサー:事故原因は明らかになっていないにも拘らず、多様性を重視した採用が事故に繋がったかのような発言。
記者(VTR):多様性尊重政策で雇用したことが事故の原因だと言っているのですか?何か証拠はあるのですか?
トランプ大統領(VTR):ありうる話だ。我々の時の厳しい採用試験をバイデンが終わらせた。
以下のリンクは、この事故に関する2月2日までのBBC報道です。
米旅客機と軍ヘリが空中衝突、首都ワシントンの川に墜落 搭乗計67人の生存の見込みなしと当局 - BBCニュース
https://www.bbc.com/japanese/articles/ce8j65n2j25oアメリカの首都ワシントンの近郊で29日午後9時(日本時間30日午前11時)ごろ、アメリカン航空の旅客機と米軍のヘリコプターが空中衝突し、ともに市内を流れるポトマック川に墜落した。米連邦航空局(FAA)が発表した。旅客機には乗客60人と乗員4人、ヘリには兵士3人が乗っていた。市消防当局は30日朝(日本時間同日夜)、この事故で生存者がいる見込みはないとの見方を示した。