原子力規制委員会の傲慢な判断
2024年11月17日の『サンデーモーニング』で特に気になったニュースは、敦賀原発に関する話題でした。
膳場貴子アナ:11月13日水曜日です。東日本大震災直後から停止している福井県の敦賀原発二号機。原子力規制委員会はこの日、「真下に活断層がある可能性を否定できない」として再稼働を認めない不合格の決定を下しました。事業者の日本原電は、廃炉は検討せず、あらためて再稼働に向けた審査を申請する考えを示しています。
この問題の争点は、原子炉建屋の真下に存在するD-1破砕帯が、敷地内の露頭(岩盤が露出している箇所)で観察された活断層であるK断層の一部であるかどうかということです。
原子力発電所の建設にあたっては、建設時に表土を取り除いて岩盤を露出させ、詳細な割れ目(地質学的不連続面)の空間分布や岩質の状態を把握する(岩盤検査)が実施されます。この時に確認された破砕帯がD-1破砕帯です。
敦賀原発の建設時には、この破砕帯の活動時期は5万年前よりも古いと考えられていたので、活断層とは認定されずに建設が行われました。
しかしながら、2006年に指針が改定され、活断層が後期更新世以降(約12~13万年前以降)に活動したものと再定義されたのです。
敦賀発電所2号機の安全対策について(日本原電)