青木理氏:いくら中国が抑制的とはいえ、まずは挑発なのか恫喝なのか威嚇なのかは別として、軍事行動をすることは論外だということを前提として話さなければければいけないが、ただ一方で有事を前提とするとか、有事を煽って安保のジレンマに落ちていくことは避けなければいけない。
まず、実戦に近い想定の演習を行なっている中国は抑制的ではなく、完全に台湾を脅しています。何よりも、「軍事行動をすることは論外」ということを前提にした議論は不毛ですし、有事を前提としない安全保障対策などありません。
基本的に中共は、兵法を論理的に理解する狡猾なプレイヤーなので、隙があれば「其の疾きこと風の如く」で軍事行動に出る一方、双方の軍備がエスカレーションした結果として戦闘が始まってしまう【安全保障のジレンマ security dilemma】が発生する可能性は低いと言えます。
中共は、高確率で勝ちを確信しない限り「動かざること山の如し」なのです。その意味で、【抑止理論 deterrence theory】を機能させることに効果があるものと考えられます。
いずれにしても、中共に対して、空想的平和主義は、完全に無力であり、強制力を背景としない戦争抑止が機能する可能性は低く、「丸腰」は危険極まりないということです。
「アテンション・エコノミー」のトップランナー青木理
この週の「風をよむ」は「アテンション・エコノミー」でした。
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