それが今さら、「日本周辺の高まる緊張に我々はどう向き合えばよいのでしょうか」などと視聴者に問うのは、かなり質が悪い反則です(笑)。
台湾有事という日本の安全保障にとって最も現実的な危機への対応は、『サンデーモーニング』をはじめとする左翼系メディアの大衆操作によって混乱し、十分な備えができていないのが現状かと思います。
駐日中国大使発言は問題視せず
駒田アナ:今回注目されたのは金門島周辺などでの演習。台湾が実効支配していますが、中国本土に最も近い島です。金門島は台湾侵攻の際、真っ先に上陸するのではと警戒されている島。より実戦に近い想定の演習で台湾を威嚇したのでしょうか。その理由は、新たな総統に就任したこの人物の演説です。月曜日、台湾では中国から独立派として警戒される頼清徳氏が新たな総統に就任しました。頼総統は、中国との関係について現状を維持するとしながらも、台湾の主権や国家を強調したのです。これに対して中国は……
中国外務省報道官(VTR):強調するが、台湾独立は死に至る一本道だ
駒田アナ:頼政権が関係を強めようとしているのが日本。
日華議員懇談会・古屋圭司会長(VTR):中国の脅威が増しているのは現実ですから、日台関係はこれまで以上に重要。
駒田アナ:一方、中国の駐日大使は……
中国駐日大使(VTR):日本という国が中国分裂を企てる戦車に縛られてしまえば、日本の民衆が火の中に連れ込まれることになるでしょう。
駒田アナ:中国・台湾との付き合い方が改めて問われています。
本当によくわからないことは、支援者向けの閉じた室内講演会における日本の外務大臣の発言に対しては、言葉狩りを行って無理やり非難した『サンデーモーニング』が、記者会見を開いて堂々と日本の民衆の生命を脅した中国の駐日大使の発言に対しては、全く問題視しないことです。
当然のことながら、中国軍が非戦闘員である日本の民衆を火の中に連れ込んで生存権を侵害すれば、完璧な戦争犯罪です。
このような人権蹂躙の極悪非道な発言を批判することができない『サンデーモーニング』は、もはや報道番組に値しません。
【今週のサンモニ】黒川敦彦氏は『サンデーモーニング』の申し子|藤原かずえ | Hanadaプラス
https://hanada-plus.jp/articles/1520『Hanada』プラス連載「今週もおかしな報道ばかりをしている『サンデーモーニング』を藤原かずえさんがデータとロジックで滅多斬り」、略して【今週のサンモニ】。