「裏金」がメイン争点の低次元の選挙
2024年10月27日の『サンデーモーニング』のトップニュースはこの日投開票となった衆院選の話題でした。
アナウンサー:昨日は選挙戦の最終日となりましたが、各党の党首が最後の訴えを行ないました。与党が政治への信頼回復に努めると強調し、実績や政権担当能力を訴えたのに対し、野党は自民党の派閥による裏金問題などを争点に政権交代を訴えました。
団塊の世代が後期高齢者へと突入するなか、社会保障制度改革という喫緊の重大課題があるにもかかわらず、今回の衆院選は「裏金」という国民生活とは無関係の些末な問題をメインの争点とする低次元の選挙となりました。
現役世代からの支援金が年間10兆円に膨らむなか、年間1億円程度の不記載金額を「裏金」とレッテル貼りし、政治を機能不全に持ち込んだのは、『サンデーモーニング』『報道特集』『news23』など、「報道番組」を騙る「ワイドショー」の影響が大きいものと考えられます。とりわけ『サンデーモーニング』は、自民党総裁選から「裏金」報道に終始し、社会保障制度改革をはじめとする国民生活関わる論点をことごとく隠蔽しました。
この日の『サンデーモーニング』も「裏金」問題から始まり、社会保障制度改革については、制作VTRの補足でわずかに触れるにとどまりました。