朝日新聞による言論抹殺―後編|小川榮太郎

朝日新聞による言論抹殺―後編|小川榮太郎

それにしても、と思わず嘆息せざるを得ないのは朝日新聞の訴状のひどさである。訴状の詳細を挙げてゆくのは煩わしいが、バカバカしさを知っていただくために、あえていくつかを検討する。


朝日新聞による言論抹殺―前編

いかさまの文書写真加工

新聞

それにしても、と思わず嘆息せざるを得ないのは朝日新聞の訴状のひどさである。

訴状の詳細を挙げてゆくのは煩わしいが、バカバカしさを知っていただくために、あえていくつかを検討する。

朝日新聞が加計学園スクープ初報で、スクープ文書を黒い影で囲い、「総理の意向」でないことが推定される部分を隠したとの指摘は、私のみならず多くの言論人が繰り返しているが、このことについて訴状は次のように主張する。

《このように文書について報道する場合に文書の一部にスポットをあてた写真を掲載する事は新聞報道の一般的な手法であり、毎日新聞、読売新聞、東京新聞も本件文部科学省記録文書の写真を同様の手法で掲載している(2017年5月17日毎日新聞夕刊、東京新聞夕刊、6月16日読売新聞朝刊)》

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