わが日本保守党|広沢一郎(日本保守党事務局次長)

わが日本保守党|広沢一郎(日本保守党事務局次長)

昨今の政治状況が多くの日本人の心に危機感を抱かせ、「保守」の気持ちが高まっている。いま行動しなければ日本は失われた50年になってしまう。日本を豊かに、強くするため――縁の下の力持ち、日本保守党事務局次長、広沢一郎氏がはじめて綴った秘話に投票3日前の想いを緊急加筆。


とはいえ梅田街宣のあと、そのやり方については再検討することになりました。幸い東名阪ともけが人はでませんでしたが、駅前のような混雑する場所でコンサート並の集会を行うのは安全上問題があること、聴衆の不満として見えない、聞こえないという声が多かったことなど、様々な改善の必要があることがわかりました。

そこでまずは大型街宣車を導入することにしました。河村市長が街宣車の上に立つのは人を見下ろすためよくないという考えでしたので東名阪の街宣では歩道に脚立を並べて演台としましたが、1000人を超える聴衆をお迎えするには音響も含め不十分であることがわかりました。

そこで屋根に上がれる街宣車の導入を、となったのですが当初から適当な車が見つからないという想定外の事態に見舞われました。数年前の半導体不足に端を発した自動車の部品供給の遅れは相変わらず続いており、新車だとかなり先になりそうだったので中古を探してやっと走行距離の少ないものが見つかりましたが新車より少し高い値段でした。

車も手に入り上に乗せる演台や音響の仕様も決まったころ、有本さんから車体を保守党カラーの青でラッピングした場合の見積もりを取って欲しいと言われ取ったところ、思いの他高かったのでやめようかということになったのですが、百田代表が宣伝になるからやろうと決断されフルラッピングすることにしました。

結果的には有本さん命名の「ブルーサンダー」号は遠くからも目立ち、連日ファンが写真を撮るなど大変人気が出たためやって良かったです。

初陣に臨むのみ

いよいよ納車の日を迎え、私が大阪の業者さんのところに取りに行き、まずは名古屋まで運転し、続いて東京まで運転しました。ブルーサンダーは屋根に合計200㎏もの演台とスピーカーを載せたため走りが鈍くなり、さらに高さが3・2mもあるため街路樹等に当たりやすい。高速では横風の影響を受けます。そのため運転はかなり気を使いましたがなんとか2月下旬に無事東京に着き、さっそく街宣を行ったところわざわざ遠方から来られて写真を撮られる方が大勢いました。

こうして街宣車も整ったタイミングで江東区で衆議院補欠選挙が行われることになりました。国政政党でないと選挙中に候補者用の街宣車1台しか使えないという既存政党保護のための法律によりブルーサンダーは選挙中は使えませんが、既に江東区内をくまなく走り回りました。

最近では百田代表が助手席に乗ってハイテンショントークを繰り広げ、江東区内で話題となっています。選挙が近づいた今はもうバタバタの連続ですが徐々にスタッフも増え、事務所も決まり、一通り態勢が整いました。あとは初陣に臨むのみです。最高の候補者、飯山あかりさんをよろしくお願い致します。

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