「信じるか、信じないかはあなた次第」コナン・ドイルとトーマス・エジソンがはまった“見えない世界”|松崎いたる

「信じるか、信じないかはあなた次第」コナン・ドイルとトーマス・エジソンがはまった“見えない世界”|松崎いたる

信じたいものを信じる―ーそれが人間の根本的心理。オカルトにはまった偉人たち。コナン・ドイルとトーマス・エジソンが追い求めた「妖精」と「心霊」。私たちは、ドイルやエジソンの試行錯誤を「馬鹿げている」などと笑うことは決してできない。


霊界のメッセージを伝える講演旅行

こうしたメッセージを伝えるためにドイルは、1918年から他界する2年前の1928年の10年間に、イギリス全土のみならず、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ合衆国の東海岸の主要都市、西海岸のカリフォルニア、さらに北ヨーロッパの主要都市を巡って心霊学について講演を続けた。講演旅行に費やした費用は当時の金額で20万ポンドにも及んだという。現在の日本円に換算すれば数億円にものぼる金額である。シャーロック・ホームズのシリーズから得た印税収入のほとんどは講演旅行のために使われたことになる。

来世と交信する方法を探ったエジソン

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コナン・ドイルが心霊学の講演旅行を続けていた頃、霊界からの通信の可能性に目覚めた人物がアメリカにいた。発明王・トーマス・エジソン(1847~1931年)である。

エジソンは電灯や蓄音機、映画など数々の発明で、社会の近代化に貢献した「発明王」だが、晩年には死後の存在に関心を寄せ、霊界と交信する「心霊通信機(スピリットフォン)」を構想した。

経済ジャーナリスト、B・C・フォーブスが発行する『アメリカン・マガジン』誌1920年10月16日号は、「来世と交信する方法を探るエジソン」と題する独占インタビューを掲載した。

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