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週末読むならこの1冊

ミニ書評:梯久美子『原民喜 死と愛と孤独の肖像』

梯久美子『原民喜 死と愛と孤独の肖像 (岩波新書)

小説『夏の花』で知られる作家・詩人の原民喜の評論ではなく、あくまで彼を「紹介」(著者)する一冊。岩波新書おなじみの赤いカバーは、原の写真の「特製帯」に覆われている。この印象的な表情を大きく見せたいという岩波の「こだわり」がうかがえる。

死にとらわれた幼少年期、妻の愛情と共に暮らした青年期、疎開先の広島で被爆、戦後の活躍、そして遠藤周作に「何てきれいなんだ」と評された死――。

徹底した取材と冷静な筆致だからこそ、原の繊細な精神と過酷な運命に心が揺さぶられる。


岩波新書 929円(税込)

 

 

 

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